初めての住民説明会

 

422()、同23日(土)(名張市産業振興センター)及び同24日(日)(津市白山総合文化センター)の3回、休養地の地権者を対象として、事業主の住友林業が主催する初めての住民説明会が開かれました。

説明会が開かれたのは、2016年に調査開始から6年後、FIT認定の4年後でした。

住友林業の出席者は、執行役員西川政伸氏、資源エネルギー部長高田晴郎氏ほかで、住民の参加者は述べ約70人でした。

説明会は、風力発電の概要に始まり、自主環境アセスメントによって予測された景観への影響や騒音状態などの説明と質疑応答でしたが、質疑応答は3回とも、建設計画への反対、事業の白紙化と撤退の要請、住友林業に対する不信感等の質問・意見が相次ぎ、住友側の回答に更に住民が強く問いかけるといった状態で白熱し、いずれも予定時間(休憩を含め2時間半)を30分以上超過し、紛糾しました。反対意見の多さ、強さに住友側がたじろぐ場面も見られました。

住民が特に問題にしたのは、

①住友側が今回の説明会に地権者以外は入場を拒否したこと、

②風車は必ず健康被害を生むがそれにどう対応するのか、

③工事再開、についてでした。


①について住友は「地権者と向き合うため」とのみ回答して、専門家を入れない明確な理由を示さず住民の不信感を更に深め、


②も「健康被害が起きたときの対応を説明して商業運転に入る手続きになる」などと具体的な対応方法につき明言を避け、住民の不安を解消するには至りませんでした。


ただ、③について「計画は皆さんと確認しながら進める。それまでは工事は中断したまま」「危険性を押して営業運転をすることはない」「住民の皆さんの意見をしっかり聞いて撤退も含めて検討したい」という答を引出したことは一つの収穫でした。

今後は、5月中に今回の説明会の資料と議事録を地権者に送るほか、次回説明会につき決まり次第通知される予定です。                   H.D.




 

 

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