回答は届いたけれど・・・。津市長への公開質問状(3) 憤然!

 回答書を一読して思いました。総じて、津市長は質問にまったく答えていません。政治家の発言には、正面から答えてはいないが何かを示唆する…ときもありますが、それすらありません。至誠の念も窺えません。無回答をもって回答とする、そこには小さな住民団体(約260人)などこの程度であしらっておけ、との態度がありありです。市民のために地道に働いている多数の市職員が、一方にいるのですが。

改めて言いますが、質問の①は青山高原保健休養地管理(株)(長ったらしいので以下「会社」といいます)の社長の解任に反対する理由を問うものでしたが、風力発電所の建設情報を3年間も流さなかった社長を擁護する、その訳を市長は一言も説明していません。社長が情報を隠していた3年間のうちに、風車建設は進みました。先日の4月22~24日に行われた住友林業主催の説明会で、ある出席者は質疑応答の中で「『風車は建ててしまえば勝ちだ』と社長が言った」と発言していました。その社長を津市長は守り抜いています。

質問の②は市の部長でもある取締役の欠席理由を問うものでした。答は議会の会期中だったから。…?? ではなぜ、当の部長が出席できるように、臨時株主総会を議会の会期外に設定しなかったのでしょうか。臨時株主総会開催請求書は2月4日に青山高原保健休養地管理株式会社に届いています。この請求を受けて直ちに総会を開けば、議会会期の始まる3月9日に間に合ったでしょう。何もわざわざ会社法の「8週間以内」に合わせて3月24日に開かなくても。取締役には株主総会において株主の質問に答える義務があります。合理的な理由もなくそれを放棄しました。

質問の③~⑤では、公平・公正であるべき行政機関の行動原理に照らして市のやったことは間違っている…、そう指摘したものでした。これに対し「経営方針を社長に尋ねた、その答が立派であった、だから支持を続ける」…。はぁ?
質問と回答とちぐはぐですし、例えば「私は人を殺していません」という供述を鵜呑みにして被告を無罪にするような、巧言令色を信じて無罪放免したという恐るべき回答なんです。あ、これ、①の回答なんですかね?

市が54%の株式を握る会社において、社長を無条件で支持した…、それは同時に、市の外郭団体で、パワハラがあろうが二重帳簿があろうが不明朗な会計処理があろうが、すべて黙認した、そういうことなんです。指定管理者を監督する立場にありながら、有効な監督行為は何もなく、結果として社長在任中の約2億円の財政運営(そのうち市からの委託管理費は約6千万円)を社長の恣意に任せた、そういうことなんです。それでいいのでしょうか?行政機関の一端にある会社に対して、正しい道はこっちだよと指し示すことはできないんでしょうか?
住友林業が青山高原保健休養地の至近距離に風力発電所を建設中(4月現在、工事は中断)のいま、津市長と社長の蜜月の向こうに、何があるのでしょうか。 (この項終り)   HD
    

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