風車の森の小鳥たち

もうすぐ214日のバレンタインデーです。


バレンタインデーの起源には諸説がありますが、その一つにこの時期に野鳥たちが愛を囁き始めるからというのがあるそうです。


この青山高原の森にも多くの野鳥が棲んでいます。


毎年庭に掛けた巣箱で子育てするヤマガラやシジュウカラ、小学生が練習するリコーダーの様な不思議な声で囀るアオバト、森に軽快なドラミング音を響かせるオオアカゲラ、目の冴えるような瑠璃色の美しい羽をもつオオルリ……


2月の中旬は雪が降る事も多く、まだまだ寒い青山高原ですが、時折り春めいた暖かい日が訪れます。早春を思わせるそんな日には野鳥たちが待ちかねたように囀り始め、私は冒頭のバレンタインデーの起源も本当かもね、と思うのでした。


以前、近隣の森で行われた風力発電事業の野鳥への影響を調べる調査で、風力発電所の建設後に野鳥が激減していることがわかりました。


この森に風力発電所を建設している住友林業はSDGsを積極的に推進し、「その地域の生態系を尊重し、生物多様性に配慮する」企業で、国からも表彰を受けたそうです。


真にそうならば、この森を野鳥の囀りの消えた中で、風車だけが回り続ける空虚な場所に変えないで欲しいと、雪の降りしきる静かな森を眺めつつ切に願うのでした。


K


     ミカンに舌鼓をうつヒヨドリ




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