住友林業の風車「工事一時停止」が広げる波紋。ウインドパーク笠取の酷さをSDGs目標15から考える。

 住友林業の風車 工事一時停止の決定を受けて開催した、記者会見。

伊勢新聞、中日新聞と記事を掲載して頂き、さまざまな反響を呼んでいます。


今日は、同じ津市の美里町の方が、当地を訪ねていらっしゃいました。

70代の男性でしたが、手に先日の新聞を握りしめて

「この記事について、知りたいんですが、、、」と、

突然、当地を訪ねていらっしゃったのです。


聞けば、美里町のご自宅から2Km範囲に、既に「ウインドパーク笠取」があり

2000kW✖️19基の発電所の側で暮らしているとの事。


それだけでも苦しんでいるのに、今度は別の方向の同じく2Km範囲に

新たに「仮称)平木阿波ウィンドファーム(3,000kW級×8基程度)」の計画が出てきて

もう、3年間も反対して、あれこれ、活動しているとの事。


「住友林業さんは、やはり大企業で、住民の話を聞いてくれたということですね。

私たちの事業者にも見習って欲しい!

市町村や各関係者にも、全て、この新聞記事をコピーして送りました」

とおっしゃっていました。


また、すでに2Km範囲にある「ウインドパーク笠取」の側で暮らしている経験から、

こんなことをおっしゃっていました。


「私が、今日、わざわざここにきて、あなたたちに伝えたかった事は、
2Kmでも、山が鳴っている事を感じると言うことです。
今日のような、良い天気の日でも、鳴るんです。
3km範囲位まで、山がゴーッと鳴るんですよ。」


実は、ウインドパーク笠取は、風車の落下事故を起こした事でも有名です。

その時の衝撃についても、こうお話されてました。


「事故の時は、ものすごい衝撃でしたよ。
竜巻なんてもんじゃない、竜巻以上のものすごい衝撃がきて、何が起こったかと思いました。

2Km離れていても、すごいんです。


だから、2Kmや、3Km範囲に人家がある場所に風車を立てるなんて、本当に怖い事なんです!

それを事業者は机の上の計算だけで、何も分かっていないんですよ。」 



ちなみに、ウインドパーク笠取は、株式会社シーテックの事業ですが

風車の周辺で土砂崩れを起こしたにも関わらず10年以上放置している

驚くべき対応の会社です。


●土砂崩れの様子はこちら











※写真提供:加太の自然を守る会



こんなひどい状態の土砂崩れを、10年間も放置する会社が、社会的に許されるのでしょうか?


残念なことに、この株式会社シーテックに、住友林業は風車の電力を販売する予定だったようです。



SDGsの目標15は「陸の豊かさを守ろう」です。

陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理

砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る。





株式会社シーテックは、SDGsの信念に基づいて、ウインドパーク笠取を運営しているのでしょうか?


そして、その株式会社シーテックを売電先として事業を進める住友林業も

SDGsの信念を守ろうとしていると言えるのでしょうか?




最近、私がひとつ、肌で感じていることがあります。

それは、、、

●時代が変わってきて、私たち庶民の声が、社会を変える可能性が大きくなってきたこと。

●知識を得ることもでき、声を上げる人々が増えてきたこと。

●そして、企業も、本当に正しいことをしないと、生き残れない、そんな時代がそこまできていること。



住友林業さんが「倫理を守り、正しいことをしながら、利益を出す」

そんな新時代のビジネスモデルを目指している企業だと信じています。


住人O.W




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